1981-05-12 第94回国会 衆議院 大蔵委員会 第29号
また、今度の大口規制で商手をのけるとか貿手をのけるとか、またそういうふうなものをのけて大口規制をするというのじゃなしに、私たちはそういうものをひっくるめて自己資本の二〇%という枠内で現在やってまいったわけでございますが、運用の方で制度上の制約を受けながら、資金を調達する方では何のメリットもない。
また、今度の大口規制で商手をのけるとか貿手をのけるとか、またそういうふうなものをのけて大口規制をするというのじゃなしに、私たちはそういうものをひっくるめて自己資本の二〇%という枠内で現在やってまいったわけでございますが、運用の方で制度上の制約を受けながら、資金を調達する方では何のメリットもない。
普通私どもが現在貿手で借りておりますのは五・五ですから、少なくともその辺までに持っていっていただかなければ、せっかくいいものをつくっても使わせないようなことをやっているんじゃないかという感もいたします。業界の約一割、二割は借りる必要はないなんということを言っているのも耳にいたします。まことに制度は結構なんですよ。こういうことによって業界は助かります。
○参考人(橋本栄一君) 先ほど申しましたように、これは輸出の決済手段の一つでございますから、われわれのほうで輸出の貿手資金に困るというような状態であれば前受け金で決済するということも起こり得るわけであります。現在、われわれは、先ほどちょっと申し上げましたように、為替相場を目標にそういう前受け金の導入をやっている事実は全くございません。
○参考人(橋本栄一君) 国内資金的には、それはわれわれは非常に困っておりますから、お金は輸出貿手は先にもらったほうがいいわけであります。貿手を引くよりも前受け金でもらったほうがわれわれは輸出資金が早く入るわけでありますから、それだけわれわれとしては輸出の代金決済が早くなって楽になるわけでありますから、私はそれは当然のことだと思うのです。
それは、そのときの状態によって、前受け金で受け取るほうがいいか、貿手を引くほうがいいか、また貿手を引くだけのわれわれに資金があるかどうか、そういうことによってきまるわけであります。しかし、誤解を招かないように、先生の御趣旨を尊重して、できるだけ善処したいと思います。
○小坂国務大臣 大蔵大臣お答えのとおりでございまして、しいて言えばジェトロの補助金というようなことですが、そこには「等」と書いてあるわけでございまして、「等」ということになると、輸出貿手の優遇措置であるとか、あるいは租税特別措置の中に含まれる輸出関連の優遇措置というようなことがあるだろうと思いますが、なお精査いたしましてお答えいたします。
○増田説明員 ただいま松尾先生のおっしゃられました中小企業に関する輸出優遇制度、これは具体的には輸出前貸し手形の制度を御指摘になられたと思いますが、この輸出前貸し手形、いわゆる貿手と申しておりますが、これが輸出の優遇措置でございますので、これをできるだけ廃止したいということで、先月の下旬、大蔵省及び日本銀行から通産省あてに相談が参ってきております。
私はそういうことは言いたくないのですが、貿手は四分から四分五厘ではないですか。貿易関係というむしろ税金をかければいいというものがそういう状態で、造船も四分のものが一部残っているじゃないですか。対外援助は二分か三分じゃないですか。こういう災害を受けた人間に、原資が六分五厘だから六分五厘にするというようなことはないでしょう。だから臨時国会を開いて利子補給をしなさい。
ただ問題は、二重金融になるかならないかというお話でございますけれども、輸出貿手というものは期間がございまして、そこにいろいろの制約があるわけでございますので、メーカーに対する運転資金の、いわゆる生産に要する運転資金の金融とちょっと違うわけで、メーカー段階における生産資金の金融、それから商社段階における貿易金融というふうに分かれておりますので、常識的に申しますれば二重金融は起こるわけはないことになっておるわけでございます
徹底的にこれを調べて、いまの貿手の問題かあるいは輸出手形の先貸しの問題か、どういうことでどうなったんだ、だからこういう手口を戒めろよと、そんなことがなされていいと思う。月に一回の委員会でございますから、国民は本日の大蔵委員会の質疑応答を重大な関心を持って見詰めておると思う。両君が相当の資料をもって質問されましても、何にもわからぬじゃありませんか。
支店長というものは全然知らぬというけれどもですよ、実際そういうような貿手の先貸しが行なわれれば、積み出しがあってそれが決済されていかなければならないのだが、そんなものがなされてもいないのにどんどん累積していって、それを支店長が知らぬなんというような、そんなことは許されない。貿易のABCをやった者ならすぐわかるんですよ。
そこでこれは是正をするという方針をとり、先日日本銀行で輸出貿手の金利引き上げを行なうということにいたしたわけでありますが、税の問題については、話題にはなりますけれどもそれほどの抵抗をいま受けておりません。おりませんが、わが国は、とにかくわが国の国是といたしまして貿易の自由化、これの世界的動きの先頭に立つべき立場にあると思うのです。それがこの資源の乏しいわが日本の国益である、こういうふうに考えます。
金融引き締めもやり、そしてまた輸出貿手、いままで聖域みたいにされておった輸出貿手の割り引き率も引き上げるというようなことまでやっておる。そういうようなことを通じて景気の鎮静化をはからなければならぬというような時代には、一%か、まあ大蔵省が表面上言われておるような一・七五%上げたというようなことでは、そういう点についてもきき目はまずないのではないかと思うわけであります。
ちょうどいま議論をしておる問題とも関連があるのですが、きょう午後一時半に日本銀行では政策委員会を開きまして、公定歩合のうち、輸出貿手の金利を一%上げる、こういう決定をいたしたわけです。この決定の趣旨は、先ほどからもお話がありますように、どうも国際社会で日本だけが輸出貿手という形で輸出の優遇をしておるのはけしからぬ、こういう話があるんです。それで、一方、外貨は急増する。
○福田国務大臣 きょう午後、日本銀行の政策委員会において、公定歩合のうち輸出貿手の金利を一%引き上げることを中心といたしまして、輸出金融につきまして若干の修正をした、こういうことがありましたので、この際御報告申し上げます。 けさ日銀当局から連絡がありまして、総裁それから通産大臣、私と三人で話し合いをいたしました。
それ以外の貸し出しはほとんど貿手、貿易関係の関連の貸し出しということになっておるわけでございます。これが現金需給であります。 それから次は右のほうにまいりまして、コールレートの推移でございます。現在、大体コールレートの中心として考えられておりますのは月越しものであります。ごらんいただきますと、四十三年六月一日、二十五日以降ということで二銭五厘まで上がりました。
あるいは日本銀行の貿手の問題についても、輸出もいま中小企業はたくさんやっていますから、輸出貿手についての取り扱いを日本銀行から認めてもらえないだろうかとか、具体的にいろんな要望があるわけです。その中で政府としてこれをやらしてもいいと思うものがあれば積極的にやらせるという、表と裏がくっついて、私はこの法律が生きてくると思う。
いまは御案内のとおり、輸出貿手についてのみ六カ月以下の再割引が認められておりますけれども、この種のことはすでに英蘭銀行でも行なわれておるようなことであって、そういった輸出振興ないし輸出につながる経済協力の振興に役立つような面は、全体の引き締め基調にかかわらずむしろ大いにゆるめる、あるいは積極的にさらに貸し増しをしていくといったような選択的な配慮が必要でなかろうか。
ところが中小企業の輸出の貿手の取り扱いが、現在まだ信用金庫にはやってもらえてないのでございます。この面につきましては、信用金庫の会員の中でもひとつ貿手をできるだけ信用金庫で扱ってもらいたいというふうな希望が非常に多いものですから、この面についてひとつ日本銀行に御配慮を願えればいいのではないかというふうに考えております。
先ほど私が申し上げたような各省間で検討するときに、貿手の再割りをする日銀をも入れて、特に金融機関の協力があれば、もう少しメーカーでも、貿易界の全中貿も、金融側の協力が求められるということを前提にしてやるならば、もっと真剣に取り組んでくれるだろうと思います。それだけにぜひこれは運輸省、通産省両省にお願いしておきますが、さっそくにも取りかかっていただきたい。
そのほかでは、貿易振興策としまして考えてみますと、輸出全般についてではありますが、あるいは日銀の輸出貿手の引き受け金利を国際金利並みに日本の金利水準よりも安くしていく。
その辺の調整も考えなければならぬと思いますけれども、いずれにしても、長期貸し出し金利、それから、いまの都市銀行の金利、もう一つは外銀の輸入ユーザンスの金利、もういまのままでいくと、アメリカの金利が上がりますから、みな貿手に変わっていると思うのです。いずれにしても、外銀のユーザンスと貿手とは直結してしまって変わっておる、ここに貿手を改めるか何かしなければならぬ。
おたくの場合はよくわかりませんが、大体コール二千億ぐらいじゃありませんでしょうか、そして貸し出しのほうが一千億ぐらいとすれば、その一千億の中の半分ぐらいは貿手か何かで、今度の公定歩合の効果がきいていない。残りの五百億に公定歩合はきくけれども、コールの二千億はなかなか下がらない。
それは別に金に色がついていませんから、一銭五厘でどんどん出てしまうと、輸入貿手をそれに振りかえて、ユーザンスをとるのをやめてこっちへとってしまおうというようなことにもなりかねないという点が、すでにそろそろ出てきておる。